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オーストラリアのKings Prize大会でF-Openクラスでマーチオーナーが1位と2位を独占 / 海外で流行りのFクラス射撃とは何か?

Posted 02/09/2023

ANZAC射撃場(オーストラリア・シドニー)で1月終わりに開催されたNSW Kings Prize 2023のF-Open Aグレード部門で、Chris PetroffさんとDanny Kellyさんが1位と2位になりました!おめでとうございます!クリスさんとダニーさんは、マーチの10-60×56ハイマスタースコープを使用しての射撃でした。(下の写真の左がクリスさん、右がダニーさんです。)

下記リンクから結果の詳細(英文)をご覧いただけます。

https://www.facebook.com/QLDRifle/posts/pfbid022JtGbtM7te3XUyjCHLRhEyUdDBEw3Q2uqfdwpHEEySLDCVLEBMGszDpWQaKzhqjql 

 

現在海外で流行しているFクラスの名前は、創設者であるカナダのジョージ・ファーカーソンの名前に由来しています。彼は視力の低下を補うためにライフル銃にスコープを取りつけ、老齢で不安定な筋肉を休ませるために、ライフル銃の重さを支える砂袋を採用したのです。このようなささやかなことからFクラスは誕生しました。それ以来、Fクラスは、単に後年になってからやるものではなく、それ自体で一つの学問に発展し、老若男女問わず海外で流行している射撃競技です。300ヤードから1000ヤードを撃つ競技で、F-OpenとF-TRの二部門に分かれます。

 

 

F-Classの最大の難関は「風の読み方」を覚えることです。これは、非常にタイトなターゲットが使用されているため、より困難になっています。的の大きさの下記図は、ISFRA協会規則から抜粋しました。

https://e1e1515b-f062-426d-8b3c-6c508be9b8a2.filesusr.com/ugd/d54b0a_ce5f1a8a7d314d4e927c2d1d5236aae5.pdf

 

F-Class Open Rifle (F-O)
・35口径以下、ブレット重量制限なし
・全重量10㎏以下(スコープ等ライフルの附属物全て含む)
・フロント部の支え:ライフルに直接固定しないもので3本脚までの台座。
・ストック後部の支え:機構上、調整できないものであれば可
・スコープ使用可能

 

F-Class Target Rifle( F-TR)
・.308ウィンチェスター (7.62mm NATO弾) 又は .223レミントン(5.56×45mmNATO弾)、ブレット重量制限なし
・全重量8.25㎏以下(スコープ等ライフルの附属物全て含む)
・フロント部の支え:バイポッド、もしくはスリング
・ストック後部の支え:砂袋あるいはグローブをした手による支え
・スコープ使用可能

 

Fクラスと異なりスコープは使用しませんが、スリングを用いたパルマ競技も同時に開催されます。

Palma Shooting
・.308ウィンチェスター(7.62mm NATO弾)-155gr以下のブレットに限定
・.223レミントン( 5.56×45mm NATO弾)-80gr以下のブレットに限定
・重量制限なし
・トリガーの重さが500g以上
・スリングのみ使用可能、レスト、バイポッド、砂袋などの支えは使用不可
・スコープ使用不可でアイアンサイトのみ
*点数配分は上記2つのFクラスと異なる。

 

時間制限
3つの競技とも共通して、下記のように射撃時間は短く、短時間で風を読み、撃たなければならない。
試射2発+本射撃10発
300 ~ 500 yds…………15分
600 ~ 700 yds…………16 分
800 ~ 1,000 yds……..17分

 

日本からも毎年トップ選手らがイギリス・オーストラリアの大会に参加しています。今年は南アフリカで開催される世界大会に参加するそうです。我こそはと思う方は参戦してはいかがでしょうか(^^)?

 

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