メーカーが正直に申し上げる、各スコープの特徴比較表
Posted 07/10/2024
多かれ少なかれ、自分のニーズに合ったスコープを選ぶのは難しいと思います。更に、Marchスコープには非常に多くのモデルがあるため、適切なモデルを選択する際には混乱するかもしれません。ご存知かもしれませんが、Marchスコープだけでなく、世界中のすべてのスコープに長所と短所があります。貴方の希望条件に100%一致するスコープを見つけるのは非常に難しいと思います。しかし、希望条件に優先順位を付け、それに基づいて評価できるようにすることで、期待に近いスコープを選択することは可能だと思います。希望条件との不一致を避けるために、各スコープの特性を示す早見表を作成しました。これが貴方にぴったりのスコープを選ぶのに、役立つことを願っています。選択肢でお悩みの場合は、お気軽にお問い合わせください。同じメーカーのスコープを比較する場合、性能の違いを知るためのヒントをいくつか紹介します。(これらの一部は、通常のスコープとは異なる構造を持つGenesisモデルには適用されません。)
『エレベーション移動量』
一般的に(これはジェネシスモデルには適用されません)、スコープが短いほど、より多くのエレベーション移動量を確保できます。
 
『像の画質』
対物レンズが大きいほど解像力が増し、画質が向上します。 しかしながら表をご覧いただきお分かりの通り、48×52 SFP, 40-60×52 SFP, 10-60×52 SFPは、5-50×56 SFP と8-80×56 SFPよりも高画質となっています。確かに対物レンズの径が大きいほど、画質は向上しますが、レンズの質や、レンズコーティングなど、複数の要素が相まって、画質が決まります。
『レンズ素材』
レンズの材質も画質を決定する重要な要素です。
EDレンズ
マーチスコープは、ライフルスコープにED(超低分散)レンズを採用した最初のメーカーです。EDレンズは通常のレンズよりも少ない光を分散し、色収差を低減します。
色収差は通常、白い白鳥などの白い物体を見ているときに現れます。白い物体と背景の境界線に色のぼやけがあります。色収差を低減するため、24mm対物レンズ以外のすべてのスコープにEDレンズを採用しています。
24mm対物レンズのスコープは低倍率用です。低倍率では、色収差を見つけるのが難しくなります。24mm対物レンズスコープに関しては、EDレンズと通常レンズの色収差にほとんど違いはありません。
スーパーEDレンズ
私たちは、ハイマスターモデルのスコープにスーパーEDレンズを組み込んだ最初で唯一のメーカーです。スーパーEDレンズは、色収差補正に優れたEDレンズよりも、更にその特性が蛍石に近く、結果として端から端まで卓越した鮮明な画像を得ることができます。
全視界で、自然に出来るだけ近い色合いを実現しています。
温度ドリフト防止レンズシステム
自動車用カメラの最新の光学システムでは、厳しい環境変化に対する新しいレンズ材料が開発されました。
レンズの屈折率を変えることにより、環境温度の変化に対応します。
この新しいレンズ素材は、より安定したレンズシステムを作成するために、新しいハイマスターモデルの一部のマーチスコープに採用されています。温度変化に自然に適応し、幅広い条件で焦点と鮮明度を維持します。5-42x56FFP、4-40x52FFPジェネシス、6-60x56FFPジェネシス、10-60x56SFPには、温度ドリフト防止レンズが組み込まれています。
レンズコーティング
最近のほとんどの世の中に出回っているスコープは、マルチコーティングを使用していると謳っています。
コーティングの複数の層(3層の場合でも)はマルチコーティングと呼ばれます。ただし、完全にマルチコーティングされたレンズと記載していても、マルチコート色のようにしかコーティングされていない場合があります。この場合のマルチコーティング(緑がかった色)の透過率は、あなたが期待したものではないかもしれません。
レンズコーティングを見極める目を持っている必要があります。 複数層をコーティングすることで、反射を減らし、透過率を上げることができます。
一般的に、光の透過率は次のようになります。
 コートなしの1つのレンズ表面:96%
 コーティングの単層:98.5%
 完全マルチコーティング(3層以上)レンズ:99.5%
上記のように透過率99.5%のマルチコートを一般のスコープ(レンズの面20面)に使用すると、 99.5%の20乗で計算され、透過率は89.5%になります。 (0.995)x20乗 = 0.895%
Marchでは透過率が100%に非常に近い最高品質のマルチコーティングのみを使用しています。また、自然に近い色を出すよう努めています。
スコープの長さ
スコープが長いほど、光路の曲がりが少なくなり、収差が少なくなります。 最新の5-42x56FFPは5-40x56FFPスコープと比較して、エレベーション量がほぼ2倍になっています。5-40×56のエレベーション移動量は22MILですが、5-42×56のエレベーション移動量は40MILです。大きなエレベーション移動量を実現するために、5-42×56は5-40×56より29mm短くなっています。長さの短いスコープのIQ(画質)を強化するために、ハイマスターレンズシステムを5-42×56に組み込んでいます。
より大きなエレベーション移動量、ロック式ダイヤル、ワイドな見かけ視界を優先する場合 (5-42×56の26°見かけ視界は、5-40×56より30%広い)、5-42×56スコープをお勧めします。ワイドな見かけ視界は、狩猟などでより多くの視覚情報が必要な場合に機能します。 ただし、周辺部に収差が見られる場合がありますので、端から端までの鮮明さを好む場合は、5-40×56をお勧めします。
もしも貴方の最優先事項がIQ(Image quality:画質)であるならば、6-60x56FFPハイマスター・ジェネシスもしくは、4-40x52FFPハイマスター・ジェネシスをお勧めします。
ジェネシスのエレベーションダイヤルを回すと、スコープそのものが傾斜します。このユニークなデザインは、レンズの中心を常に見ることを可能にするので、ダイヤルの調整量に左右されることなく、最高の画質を得られます。
10-60×56ハイマスターはSFP(第二焦点面レティクル)での最高の画質を誇ります。スコープボディーが長く、ハイマスターレンズシステムを搭載しているためです。
『焦点深度』
焦点が合っている位置から距離を変えても、焦点が合う範囲を指し、焦点深度が深ければその範囲が大きくなります。一般的に、対物レンズが小さく、使用する倍率が低いほど、焦点深度は深くなります。
短時間で射撃距離が変わる狩猟などでは深い焦点深度が好まれますが、決まった距離で撃つ場合等は、焦点深度が深くあることの重要性は低くなるでしょう。
弱光下で射撃をする場合は、より多くの光を取り込み、より大きな解像力を持つ大きな対物レンズを備えたスコープを選択することをお勧めします。
ただし、焦点深度は、対物レンズが小さいスコープよりも浅くなるため、 焦点深度を増したい場合は、MDディスクを取り付けることをお勧めします。 MDディスクを対物レンズに取り付けることにより、焦点深度が最大50%(35mmMDdisk)、40%(43mmMDdisk)増加します。日中はMDディスクの有無による見えの違いにほとんど気付かないでしょう。
ただし、暗い場所で射撃する場合は、大きな対物レンズは、暗い環境でもより多くの光を取り込めるため、MDディスクを取り外すことをお勧めします。 日中だけ射撃する場合は、焦点深度が深く、対物レンズが小さいコンパクトなスコープが最適です。
『耐久性』
すべてのマーチスコープは、どんな厳しい条件にも耐えうるよう丈夫に作られています。
内部安定性のためにアルゴンガスで満たされ、完全に耐候性であり、少なくとも4メートルまで防水です。
また、最大1000Gの衝撃試験にも合格しています。
倍率や価格の異なるスコープ間で耐久性に違いはありません。すべて同じ純正日本製パーツを使用して、すべてのスコープを手作りしており、製造工程における違いもありません。
最高の耐久性をお求めの場合は、4㎜厚の壁を誇る34mmチューブスコープをお勧めします。すべてのスコープは同じ内部構造を持っています。30mmのチューブの壁の厚さは2mmですが、34mmのボディチューブのみ、純粋にスコープを更に強化するために4㎜厚となっております。ただし、軽量を優先する場合は、ボディチューブ径の小さいスコープをお勧めします。
下記、比較チャートをご参照下さい。
上記は、スコープを選択する際のいくつかの視点です。 自分にぴったりのスコープを選んで、素晴らしい射撃体験をしていただければ幸いです!
編集: 森田真理


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