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全マーチスコープに実施するトラッキング試験、ボックス試験、耐衝撃試験

Posted 02/13/2023

マーチスコープは熟練した職人による手作業で精密に作られており、当社のマーチスコープはすべて、どんな過酷な条件にも耐える絶大な強度を備えていますので、どうぞご安心してお使いください。内部の安定性のためにアルゴンガスが充填されており、完全な耐候性と少なくとも4mの防水性を備えています。スコープ本体は、モデルに関係なくすべて無垢のアルミ棒材から削り出され、その90%近くを廃棄しています。無垢のアルミ棒材からスコープ本体を削り出すことで、素材にストレスを与えず、全体が均一な密度の非常に安定した本体を製造することができるのです。また、ボディに生じるわずかな歪みや偏心を排除することで、完璧なアライメントを確保し、度重なる射撃や酷使にも耐えうる、信頼性の高い精密機器を提供しています。1/100mmのズレは、100mで1cmのズレに相当します。(詳しくは過去の記事をご参照ください。 https://marchscopes.com/news/13770/)

 

マーチスコープに使用されている部品(内部・外部)はすべて日本製で、基準の高い日本でもトップクラスの品質を誇っています。内部部品は、レティクル点灯機構の絶縁体など、機能上、金属やガラスでは作れない部品を除き、プラスチック製はありません。(過去記事: https://marchscopes.com/news/8660/)

 

また、30mmと34mmの2つの異なる直径のチューブを使用しています。内径はどちらも26mmで同じです。つまり、34mmチューブの肉厚は4mmです。スコープの耐久性を優先するため、34mmチューブはあくまで強度を高めるためのものです。March-XやMarch-FXシリーズは、4mmの肉厚とコンパクトな設計で、ライフルスコープの中でも特に頑丈な部類に入ります。マーチスコープを安心して使っていただくために、私たちはスコープ本体の強度を高めたいのです。

DEON(マーチスコープの製造元)は、細部まで丁寧に手作りしている小さなカスタムメーカーです。前述のように素材にこだわるだけでなく、すべてのスコープに対して徹底した検査を実施しています。 抜き取り検査ではなく、機種を問わずすべてのスコープにトラッキングテスト、ボックステスト、耐衝撃テストなど20項目に及ぶ検査を行い、出荷しています。そして、高い精度で検査に合格したものだけが出荷されるのです。これは、生産本数に限りのある小さなカスタムメーカーだからこそ可能なことで、スコープも1本1本手作業で検査することができるのです。

 

 

トラッキングテスト

陸上競技で選手がライン幅の中を走るように、レティクルがライン幅から外れることなく動いているかどうかを確認するものです。トラッキングテストは、ボックステストとは異なります。ボックステストのように、一定回数クリックしたらスタート地点に戻るというものではありません。スコープがトラッキングテストで不合格になった場合、それは中心軸から外れて動いていることを意味します。

 

ボックステスト

スコープを静止させ、エレベーション・ウィンデージのダイヤルを右に10クリック、下に10クリック、左に10クリック、上に10クリックと四角が描けるまで回します。最後にレティクルが開始位置に戻れば正確です。レチクルが開始位置からずれた場合は、ボックステストが失敗したことを意味します。

耐衝撃試験

マーチスコープはモデルに関係なく、すべて1000G(重力の1000倍)の衝撃に耐えることができます。ホライズンロード社(ウクライナのライフルメーカー)は、巨大な14.5×114口径を50口径にネックダウンし、750gのホーナディ弾を使用したワイルドキャットカートリッジをベースに4-40×52ジェネシススコープのテストを行いました。通常の50BMGで秒速1kmで撃つよりはるかに大きな反動があります。4-40×52ジェネシススコープの信頼性は、12.7×114を320発撃って確認されています。(前の記事:https://marchscopes.com/news/10738/)

 

また、スプリング式エアライフルでスコープのテストを第三者に実施して頂きました。スプリングエアーライフルは、スプリングが前後する鋭いダブルリコイルの動きから、スコープを壊すことで良く知られています。私たちはそのテストにも合格したことを誇りに思っています。

下の写真では、鉄製スタンドの上でスコープを真上からと横から激しく叩いています。また、落下テストも行っています。

射手がマーチスコープに全幅の信頼を寄せることができるように、スコープ本体を丈夫に製造しておりますので、マーチスコープをどうぞ安心してお使いください。今後ともよろしくお願いいたします。

 

編集:森田真理

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